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変形性股関節症

●どんな疾患ですか?

変形性股関節症は、股関節の軟骨が何らかの理由によりすり減ってきて足の付け根にある股関節に痛みをきたす病気です。関節軟骨の変性や摩耗に始まり、様々な関節変化が進行する病気です。

●原因は何ですか?

原因として大きく一次性と二次性に分類されます。
一次性股関節症は、原因となる外傷や股関節の形態の異常がない原因不明の場合です。老化やその他の原因により負荷に耐えられなくなり発症すると考えられています。欧米ではほとんどがこのタイプです。
二次性股関節症は、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全(股関節の屋根の作りが浅い)などの骨・関節の異常や、外傷・感染症などに続発するものです。日本では、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全に起因する二次性股関節症がほとんどで、その大部分が女性です。

●どんな症状ですか?

股関節部(足の付け根)から大腿部にかけての痛みが主で、膝にまで痛みが放散(痛みがひびき伝わってくること)してくる方もいます。初期は動き始めに痛みを感じますが、進行すると持続性となり、ひどくなると夜間痛や安静時痛が出現してきます。
また、股関節の可動域制限(関節の動きが悪くなる・かたくなる)や筋力低下・筋委縮、悪い方の下肢の短縮、跛行(足を引きずり歩くこと)などが認められます。また、長期間放置した場合、股関節をかばう為に腰痛や反対側の膝痛が出現するようになります。

●診断はどのようにするのですか?

診断には、X線所見で関節のすきまが狭くなっていること、荷重部の骨頭や臼蓋の骨硬化像、骨棘(こっきょく)形成、骨嚢胞(こつのうほう)の形成を確認します。さらに進行すると、関節のすきまがなくなります。末期では骨頭や臼蓋の破壊、変形、関節亜脱臼(あだっきゅう)などが起こってきます。
補助的に断層撮影、CT撮影も行われます。その他の画像所見としては、骨シンチグラフィやMRIも参考になります。また関節液がたまっているのが認められます。関節液は淡黄色透明で強い粘り気があります。化膿性の炎症ではないので、細胞数の増加はみられません。血液検査でも、炎症を示す所見はみられません。

●治療法は?

保存的治療と手術的治療とに分かれます。
保存的治療はX線所見が認められても、疼痛が軽微であったり、持続時間が短い場合に行います。具体的には日常生活指導・運動療法・薬物療法などがあります。
手術療法は保存療法での改善がない場合には手術が検討されます。進行の程度や年齢、社会的・家庭的環境などを考慮し、それぞれの手術の特徴・問題点をふまえ手術法が選択されます。

●日常生活で注意することは?

 股関節に無理な負担をかけないことです。ベッド・いす・洋式トイレなどの洋式生活が望ましいです。激しい運動や、重労働・立ち仕事は避け、長歩きや、立ち座りの繰り返し動作もなるべく避けるべきです。長時間の立位や正座など、股関節に圧迫をかける同一姿勢の保持も好ましくありません。履物はなるべくクッションのあるスニーカータイプの靴をはくとよいでしょう。股関節には体重の3〜10倍の負荷がかかります。体重が増えれば股関節への負荷が増えるので、食事制限と運動療法などを組合わせての体重コントロールが必要です。歩行時痛や、跛行がある場合には杖を使うべきです。杖はかばう脚の逆側につくことにより効率よく負担を軽減することができます。

●運動療法はどのようにするの?

 大腿四頭筋などの太腿の筋肉や、股関節周囲筋の筋力強化を、関節に体重をかけない臥位や座位で行います。自力トレーニングを主体とし、器具を用いたトレーニングは負担が大きすぎ関節や筋肉を痛めたり軟骨をすり減らす場合があるので注意して下さい。また、プールでのトレーニングは浮力により股関節への負担が軽くなり、無理なく安全に筋肉が鍛えられます。

●手術にはどのようなものがあるの?

・筋解離術……股関節周囲の筋肉を部分的に切り離し、緊張をとることにより、股関節にかかっている圧力を低減させる方法です。あまり進行していない方に適応がありますが将来症状が再発する可能性が高いです。
・骨切り術……臼蓋形成不全が原因の変形性股関節症に対し、その状態や程度により様々な骨切り術や臼蓋形成術が行われます。金属などの人工物を使わないで、自分の骨で股関節の足りない屋根(臼蓋)を作る方法です。棚形成術や寛骨臼回転骨切り術などがあります。
・人工股関節全置換術……高度に変形した末期股関節症に対して行われます。除痛効果は高いですが、人工関節のすり減りや弛みによる寿命があるため、60歳以下に対する適応は慎重に行う必要があります。
・股関節固定術……末期股関節症の、重労働に従事する比較的若年の男性で、膝・足関節、反対側の股関節、腰椎に異常がない場合に適応があります。痛みはとれますが、股関節が動かなくなるので日常生活上に支障をきたす場合があります。

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